読了本でっせ
親に金をせびる原因になった本ですが
無駄金使った、と思うものは買っていないのが救いか。
私は人と遊ぶより本と過ごすほうが性に合っているらしい。
小さいときから本が一番の友人だったもんなあ。
誰かの家へ遊びに行く→本棚物色→読みふける。
静かなるモンスターチャイルドやでぇ…なんて失礼な…
友達が家に来ても、本を引っ張り出して何やかんやしてた気がする。
「本は財産」が父親の口癖で、両親とも(昔は)それなりに読書家。
本に書き込む、ページを折るなんざもってのほか!というのも父の影響かなー。
辞書なんかにもライン引けないんだよね。母はするけど。
誕生日を迎えたせいか謎めきセンチメンタルに陥っています。
いかんいかん、過去をほじくってもあんまいいことないよ!
という訳で読了本。
「新装版 ROMMY―越境者の夢―」歌野晶午著
歌野ミステリは叙述トリックが多くて好きです。
まあ不快感煽られる話や仕掛けが多いけどさ。
『切ない本格ミステリ』とのことで期待して読みましたが
如何せん中村くんが気持ち悪くて…ごめん…。
ラストのからくりには膝を打ちましたけれどもね。
「きょうだい」に引っかかっていたら、そういうことだったのね!
差し挟まれる図版や写真等、本そのものが丁寧に作られています。
挿入されるROMMYさんの詩はなかなか好き。
ただ、中村くんがどうも片思いこじらせたストーカーっぽくて
ROMMYとの魂の繋がりをいまひとつ感じられなかったのが残念。
あと文章が簡素なところも『切なさ』を掻きたてられなかった要因かも。
しかし様々な「すれ違い」が織り成すストーリーは楽しめました。
「初恋素描帳」豊島ミホ著
や………っと買えました!!!
単行本発売時にダ・ヴィンチで記事を見かけて、ずっと気になっていた作品。
豊島さん好きなんですよね。ひりっとした美しさがあって。
浅野いにおさんの絵も好き。プンプン最近買ってねえなあ…
購入した文庫版は表紙が描きおろしとのことで。相関図もついていて素敵。
連作もの よいねー。
『思春期まっさかりの中学2年生×20人のままならぬ想いを描く連作短編集』
ままならぬ想い。まさにそのまんま。
純粋に人を想う気持ちも、屈折した想いも、ぜんぶ詰まっている。
可愛いあのこのほんとのきもち。おちゃらけ者のアイツの素顔。
気負うことなく読めて、でも胸に痛みが残る。
「そんなにわかってなくていいよ、ばか」だなんて!果歩ちゃん!
みんな青くてみんないい…。
「蝶」皆川博子著
この作家さんは、凄まじく流麗な文章を書かれる。
緩い部分のない、ピンと張った糸のような印象を受けます。
描かれる世界には幻影や狂気が錯綜しているのだけれど
ファンタジーめいた浮つきは一切感じない。
それはきっと、どの作品も研ぎ澄まされた言葉で
隙なく構築されているからだと思う。
そして底を流れるひたひたとした昏い色、湿り気。
なのにどこかドライな目線で貫かれている。
ここまで完成された文章、そうは書けないよなあ。
8つの短編が収められていますが、なかでもお気に入りは
「想ひ出すなよ」「妙に清らの」「竜騎兵は近づけり」「幻燈」
最後の一行にぞくっとする。
それを際立たせる構成の巧みさにも舌を巻きます。
まさに、妖しく美しく残酷な蝶の群れ。
膝の上でまどろむ片目の少女の眼窩に紫陽花を活けながら、
羽を毟られた蝶を口に運ぶ貴婦人の絵が描きたくなります。
ちょいちょいポエミーに感想を語ってみた。
どれもけっこうオススメ。
あとだいぶ前に朝倉かすみさんの「感応連鎖」や
井上夢人さんの「あわせ鏡に飛び込んで」なんかも読んだけど
感想書いたっけ?あれ?
今はナボコフの「カメラ・オブスクーラ」を読んでいます。
「ロリータ」も持っているんだけどね。映画ばっかり観てるや。
とにかく私はアンネリーザ派だ…!!
無駄金使った、と思うものは買っていないのが救いか。
私は人と遊ぶより本と過ごすほうが性に合っているらしい。
小さいときから本が一番の友人だったもんなあ。
誰かの家へ遊びに行く→本棚物色→読みふける。
静かなるモンスターチャイルドやでぇ…なんて失礼な…
友達が家に来ても、本を引っ張り出して何やかんやしてた気がする。
「本は財産」が父親の口癖で、両親とも(昔は)それなりに読書家。
本に書き込む、ページを折るなんざもってのほか!というのも父の影響かなー。
辞書なんかにもライン引けないんだよね。母はするけど。
誕生日を迎えたせいか謎めきセンチメンタルに陥っています。
いかんいかん、過去をほじくってもあんまいいことないよ!
という訳で読了本。
「新装版 ROMMY―越境者の夢―」歌野晶午著
歌野ミステリは叙述トリックが多くて好きです。
まあ不快感煽られる話や仕掛けが多いけどさ。
『切ない本格ミステリ』とのことで期待して読みましたが
如何せん中村くんが気持ち悪くて…ごめん…。
ラストのからくりには膝を打ちましたけれどもね。
「きょうだい」に引っかかっていたら、そういうことだったのね!
差し挟まれる図版や写真等、本そのものが丁寧に作られています。
挿入されるROMMYさんの詩はなかなか好き。
ただ、中村くんがどうも片思いこじらせたストーカーっぽくて
ROMMYとの魂の繋がりをいまひとつ感じられなかったのが残念。
あと文章が簡素なところも『切なさ』を掻きたてられなかった要因かも。
しかし様々な「すれ違い」が織り成すストーリーは楽しめました。
「初恋素描帳」豊島ミホ著
や………っと買えました!!!
単行本発売時にダ・ヴィンチで記事を見かけて、ずっと気になっていた作品。
豊島さん好きなんですよね。ひりっとした美しさがあって。
浅野いにおさんの絵も好き。プンプン最近買ってねえなあ…
購入した文庫版は表紙が描きおろしとのことで。相関図もついていて素敵。
連作もの よいねー。
『思春期まっさかりの中学2年生×20人のままならぬ想いを描く連作短編集』
ままならぬ想い。まさにそのまんま。
純粋に人を想う気持ちも、屈折した想いも、ぜんぶ詰まっている。
可愛いあのこのほんとのきもち。おちゃらけ者のアイツの素顔。
気負うことなく読めて、でも胸に痛みが残る。
「そんなにわかってなくていいよ、ばか」だなんて!果歩ちゃん!
みんな青くてみんないい…。
「蝶」皆川博子著
この作家さんは、凄まじく流麗な文章を書かれる。
緩い部分のない、ピンと張った糸のような印象を受けます。
描かれる世界には幻影や狂気が錯綜しているのだけれど
ファンタジーめいた浮つきは一切感じない。
それはきっと、どの作品も研ぎ澄まされた言葉で
隙なく構築されているからだと思う。
そして底を流れるひたひたとした昏い色、湿り気。
なのにどこかドライな目線で貫かれている。
ここまで完成された文章、そうは書けないよなあ。
8つの短編が収められていますが、なかでもお気に入りは
「想ひ出すなよ」「妙に清らの」「竜騎兵は近づけり」「幻燈」
最後の一行にぞくっとする。
それを際立たせる構成の巧みさにも舌を巻きます。
まさに、妖しく美しく残酷な蝶の群れ。
膝の上でまどろむ片目の少女の眼窩に紫陽花を活けながら、
羽を毟られた蝶を口に運ぶ貴婦人の絵が描きたくなります。
ちょいちょいポエミーに感想を語ってみた。
どれもけっこうオススメ。
あとだいぶ前に朝倉かすみさんの「感応連鎖」や
井上夢人さんの「あわせ鏡に飛び込んで」なんかも読んだけど
感想書いたっけ?あれ?
今はナボコフの「カメラ・オブスクーラ」を読んでいます。
「ロリータ」も持っているんだけどね。映画ばっかり観てるや。
とにかく私はアンネリーザ派だ…!!
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プロフィール
HN:
ねぎこ
年齢:
35
性別:
女性
誕生日:
1989/10/06
職業:
心機一転女子大生
趣味:
妄想、映画鑑賞、読書、同人的活動(最早 本能行動
自己紹介:
だいたいの公式カップリングにときめく人です。
理想の美少女は堀北真希さん。
長年行きたかった念願の大学に籍を移し、
この春から羽ばたく…!!ことができるのか?な?
理想の美少女は堀北真希さん。
長年行きたかった念願の大学に籍を移し、
この春から羽ばたく…!!ことができるのか?な?