この可笑しくも葱くさい世界

少女漫画を…たくさん…買ったんだ…。

むかしむかしのことでした。
『S・A　ｽﾍﾟｼｬﾙ･ｴｰ』に大ハマリしていた私（当時１４歳くらい）は、
もう本当に恥ずかしいくらいこの漫画に対する愛をぶちまけ、にやけ、
周囲に勧めまくっては大はしゃぎという痛々しさ満開の爆走振りを披露しておりました。
ところが、公式カプの中でも特に主人公格CPに惚れ込む習性持ちに加え
どちらかといえば「片思いﾆﾗﾆﾗ」状態がド・ストライクのため、
光と慧がくっつき始めたあたりから次第にムーブメントは去っていき
他カプがプッシュされたお話が描かれる度にクールダウン。
「担当が変わった頃から面白さがなくなった」という知ったかぶりにも程がある捨て台詞を吐いて
私は『S・A』から離れていったのでした…。むだにながい
本誌派だったので、コミックスも５巻までしか買わなかった…。
１巻は何処へ行くにも一緒！ってくらいに大好きで、入塾試験の時も鞄に忍ばせたんだぜ…うわあ
光みたいな努力家が好きなんです…。なりたいです…。

こないだ久しぶりに読み返したら、少女漫画ブーム再来時期だったのも手伝いまして
まさに『蘇るあのころの愛情』！！
６巻から最終巻まで一気に購入。ふじもとゆうきさんの漫画も買った。
ついでに色々文庫本もかごに放り込んでたら２８冊にもなっていて、
レジで「お会計いちまんごせんえん超」と宣告され青ざめました。昨日。

なんかね、花ゆめ本誌で読んでいたときは
「なかだるみなげえ～話あっちゃこっちゃいきすぎ…ぶつぎりうだうだぐだぐだ…」
と辟易していたのですが、コミックスで通して読むとそんなに気にもならなかった。
なんかもう、これはキャラそれぞれのエピソードをまとめた短編集なんだね！
…そんな視線で追っていったおかげかもしれないです。
おもしろかったよ。にやにやしちゃったよ、存分に。
南マキ先生の漫画は華やかで好きです。デッサン狂いは、まあ、おいといて。
どきっとするシーンや表情を華麗に描けるのはすごい。服もかわいい。
センスある人はいいなーとつくづくおもうのだ。

初期と比べると光の性格がやたら乙女化・アポ化していたり、
慧がニッコニッコ甘甘していたり…。全体的に騒がしくなったよね。
まあ、初期のクールビューティー男前な光じゃ話は進展しないかも。
口調もずいぶん変わったと思う。「なのだ」とかね…。慧も敬語ばっかりに。
でもより糖度が増した後半も、なんだかんだ言ってますが好きです。
最終回も良かった。すがすがしくて。しあわせにおなり…。
幼少時や卒業後もみたかったけど、贅沢というものでしょう。

おおー結構語った！びっくり！
やっぱり『S・A』好きなんだなあ自分。
アニメは…ううう…もうちょっとどうにかならなかったかなあ…。
ちょろっと観ただけですが、「うっ」ってなってしまった。
少女漫画のアニメ化ほど難しいものはないと思います。
いっそドラマの方が良かったんじゃない。メイちゃんもどうにかなったんだしさ…

それでは、『S・A』と一緒に買ってきた　杉本彩セレクション官能小説でも読んできます。台無し！

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