この可笑しくも葱くさい世界

今回の再構築にあたってお手本にしたのが
私が最も愛するアニメ「少女革命ウテナ」です。
サブタイトルに始まり、各所にオマージュが見て取れるかと。
思うに私はＮＧを執筆することによって、
ウテナを自分なりに解釈しようとしているのかもしれない。

お姫様、お城、王子様。
双子、理想、現実、永遠。
壮大なようでいて、実はごく個人の物語であるということ。
昔は全然意識していなかったのですが、よくよく考えてみると
ウテナからの影響は凄まじいものです。
ほかにも様々な作品からエッセンスを拝借しているとは思うのですが
ウテナは特に顕著ですね。

それはさておき。
今後の核心に触れる話をのっけからするのもどうかということで、
さし障りのないことをのんべんだらりと書いてみます。

キャラクターを洗いなおしてみて、いくつか変更点が出てきました。
そこを抑えつつリメイク作業に取り掛かったわけですが
書くにしても演じるにしても、 一番むずかしい子はリズになりそうです。
あるキーワードを唱えつつ、ぶれないように書いていたつもりなのですが、
やっぱり言い回しがおかしくなってしまったり、変に浮いてしまう。
理想のショタってなんぞや、と自問自答しつつ格闘しました。

あとはスズでしょうか。
方言がなくなったぶん、個性を出すのに苦労しました。
ぶっきらぼうな姉御肌…になってたらいいなあ。

第一話なだけあって、とっつきやすいよう
割とスタンダードなかたちに落ち着いた気がします。
「あー、よくあるよね。こういう展開」みたいな。
商人のおっさんはマギに出てくるふくよかさんを意識しました。
…しかし誰が演じるんだ。

理想と空虚は限りなく同一だと思います。
実際に、そこに存在しないものが理想なのです。
追いかけ続けられるもの、手の届かないもの、ずっと夢見ていられるもの…、
捕まえた時にはすでに理想は理想でなくなってしまう。

だから、彼女は「理想」そのものにはなれなかった。
彼女は生身の人間だから。
「理想」はいつも彼女の手を擦り抜けていく。

そのあたりを念頭において、今後も書き進めていく所存です。

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