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突き刺さる

『告白』観てきました。
ちょいちょいネタバレあり。

原作に忠実であることは、事前に新聞の評や知り合いの方の感想で知っていたのですが
本当にその通りでした。
映画オリジナルの部分も勿論あるのだけど、基本的には原作そのもの。
ただあまりに「優等生」な出来すぎて、先の読めない緊張感はなかったかな。

松たか子さんの演技は圧巻。
淡々としつつも鬼気迫る美しさがありました。
冒頭の長台詞を飽きずに聞かせるところも流石です。
あと美月ちゃん役の橋本愛さんがものすごく可愛かった!
凛とした、透明な空気感を纏っていて、惹きつけられました。
木村佳乃さんはヒステリックな役が似合いますね。
「理想の母親像」がどんどん崩れていく様が見物でした。
包丁を手にする間際、ごく普通に発した「あ」が間抜けなだけに恐かった。
壊れちゃってるなあ…と。
それと、星野君の配役がぴったりでした。おお!と感嘆してしまったよ。
桜宮先生もなかなか。台詞無かったけど。

これは原作にも言えることですが、
基本的にみんな中2病全開なので(年齢的にも)
共感できる部分というのは少ないんじゃないでしょうか。
少なくとも私はあまり入り込めなかったので、
映画にも「食い入るように観る」というよりは終始「客観視」な態勢でした。
中島監督作品は大好きなのですが
「下妻物語」のように爆笑できるのでもなく
「パコ」のように号泣できるシーンもありませんでした。
作品のテーマ自体が非常に重く暗いせいもあるでしょうが。
中島監督らしい遊びも盛り込まれていましたけどね。

虚実入り交じったストーリーなので、結末も受け手によって変わるでしょうね。
個人的には、森口先生はきっと爆弾を仕掛けていない…と思いたい、です。
だけど原作では本当にドッカーンしちゃったようにもとれるし。
渡辺くんが時計を手にして爆発を見つめるシーンは壮絶でした。
そうか、こういう使い方するのか…とびっくり。
ラストシーンは原作とは微妙に異なります。
「なーんちゃって」が重くて重くて。
「どっかーん!って」もびくっとしました。松さん上手すぎる。

ただただどす黒く墜ちていくばかりの筋書きです。
劇場を後にする観客の皆さんも口数少なくしんとしていました。
そんな救いのない映画ですが、観る価値はあったと思います。
ちなみにパンフレット(なぜか水色)のインタビューがとても良いので
是非合わせて楽しんで頂きたいです。
松さんのインタビューを読むと、ラストシーンがいっそう鮮やかに響くと思います。

しかし「中学生」ってあんなんだったっけ………。
なんかこわいな。

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プロフィール

HN:
ねぎこ
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1989/10/06
職業:
心機一転女子大生
趣味:
妄想、映画鑑賞、読書、同人的活動(最早 本能行動
自己紹介:
だいたいの公式カップリングにときめく人です。
理想の美少女は堀北真希さん。

長年行きたかった念願の大学に籍を移し、
この春から羽ばたく…!!ことができるのか?な?

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